キャロル ~キャロルって人の名前なんかーい。~
【タイトル】キャロル
【監督】トッド・ヘインズ
【出演】ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ
【一言あらすじ】女性同士で駆け落ちしようとする話(少し嘘)
今月6本目の映画です。
今回の映画はアカデミー賞に6部門ノミネートされていた作品です。まぁ、残念ながら受賞は逃していますが、それだけ有名な映画です。公開当時、Twitterなどでは評判が良くて、観る機会があったら観てみたいと思っていた映画です。
観る前の情報としては、タイトルと主演2人の名前しか知らず、「キャロル」というのはクリスマス・キャロルのキャロルかなあ~とか思ってたら全然違ってました(笑)
思っていた映画と違っていてびっくりしましたね。
感想・軽いネタバレ
評価
★★☆☆☆(★2.0):すごい映画ってのは分かるが、合いませんでした。
やっぱりアカデミー賞候補(だった)とは言え、合う合わないってあるんですよね。僕には全然ハマりませんでした。全体の3分の2ほどは退屈で、後半3分の1は少しだけ「おっ」と思いましたが、全体を通して辛かったです。
個人的な感想としては「伝えたいこと、表現したいことは分かるけど、それはあくまで観ている人が自分で補完していく必要のあるドラマ性を持たせたリアル映画」って印象。特に「自分で補完していく必要必要のある」ってのが重要で、映画のメイン軸で扱っている題材に関して映画の中で露骨に言及していきません。あくまでふんわりと触れていきます。そのふんわりってのが苦手だった。
まぁ、軸の題材自体が苦手ってのもあるけど。
もう少しあらすじ
1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが...。
(シネマトゥデイより)
女性と女性が恋に落ちる恋愛映画です。今でこそ少しずつ同性愛への理解が進んでいますが、1952年というのは、同性愛への理解が全く進んでいないようでして、それを扱った作品になります。とは言え、露骨な差別シーンがある訳ではないので重い気持ちにはならないと思います。また、キャロルとテレーズが絡むシーンが1回だけあります。このシーンではテレーズの方だけ乳房が見えます。女性同士の絡みがキツイ方は要注意かもです。
実際、僕は苦手です。
恋に落ちる
まぁ、どんな風に恋に落ちるかは人それぞれなのでなんとも言えない部分ではありますが、テレーズがキャロルに恋をする描写が唐突です。雰囲気だとかオーラ的なモノに惹かれたってことなら、観客には伝わらないです。なんかしらもう少し提示してほしかった。
しかも、テレーズには彼氏がいます。それなのに、急に同性愛者になるってのはいかがなものかと。ましてや時代設定的に同性愛者っていうのに偏見があった訳でしょ?恋に落ちるのかな?
んで、キャロルには互いを思いやる女性がいるし、そもそもキャロルは結婚して子供もいるし、そういうものなの?
同性愛者とは言え、異性を受け入れて、こども産んだりするもんなの?
なんか難しいですね。
まとめ
同性愛者的な映画はタブー感があり、時代設定的には、より強い気もします。そんな中で、この映画があるってのは、ドラマ的にもすごいことは分かりますが、この映画を観たことによって、伝わってくるものが少ないです。
どうしてもジメジメとした陰湿な雰囲気が漂っている。もう少しHAPPYにはなれなかったものか。
僕が男だからか、女性同士の絡みが苦手ってのがある。男性同士の恋愛は映画として観ていて面白いんだけど、女性同士は苦手。これも性差別に当たるんだろうけども。
そんなこんなで評価は低めになりました。
鑑賞:2017.05.25