ぎぶそんぶろぐ。

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カメラを止めるな! 【感想・ネタバレ・レビュー的なもの】

【タイトル】カメラを止めるな!

【監督・脚本】上田慎一郎

【出演】濱津隆之真魚しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学

【キャッチコピー】「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」

 

 

こんにちは。ぎぶそんです。

 

今更ながら、『カメラを止めるな!』を観てきたので、その感想を書きたいと思います。

色んな所でネタバレなしで観ることをオススメされていますので、観ていない方で、これから観る予定がある方は読まない方が良いと思います。

僕自身、ネタバレなしで観に行きました。

 

多分、説明不要の作品だとは思いますが、この映画知っている人が出ていません。

友人や知人という意味ではなく、有名人が出ていない、という意味です。もちろん一般的にですよ。監督も知らない人です。

そういう意味では、好きなキャスティングでした。

僕が邦画をあまり観ないのは、日本の有名人は、バラエティ、ドラマ、CM、その他メディアで探さなくても否応なしに情報が入ってきます。当たり前ですが、演技以外の情報もたくさん入ってきます。熱愛報道や事務所トラブル、どういうプライベートなのか、演技以外に歌手()活動をしている、などなど。

それらの情報って映画を観るときに、邪魔になることが多いです。僕にはね。

切って鑑賞できなくもないですけど、何となく不愉快というか、映画を観ているときに映画の外の情報が頭に浮かぶことがたまにあります。それが苦手でして。

とはいえ、「○○が出ているから面白い!」「××主演だから面白くない!」とは言わないけどね。そもそも嫌いな人が出ている作品は観らず嫌いするタイプですし。 

1番は演者のキャラが固定されちゃっているから観ないってのもあるかも。

 

なので、『カメラを止めるな!』の出演者は無色透明な気持ちで観れて、そういう意味で最高のキャスティングでした。

 

 

 

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感想・軽いネタバレ

 

 

評価

★★★★★(★5.0):このブログ初の邦画★5.0あげちゃう!

 

ずばり、面白かったです。映画館を出るタイミングで「面白かった」って思った作品は久しぶりでした。感動した、ワクワクした、とかではなく面白かったという気持ちが湧いて出てきました。なんというか、「ストーリーが」とか「演技が」とかではなく手法というか、前回の記事にも書いた、「こういうことなのね」というネタ明かしの部分で面白かった。

 

極論で話すと、設定自体はどうでも良かったです。

主人公が売れてない映画監督だということ、その家族構成、30分ほどの1カット生放送ゾンビ短編映画を撮る経緯、映画の中の映画に出演する人のあれこれ、何もかもがどうでもいいんです。

ただ、この映画の面白いところは、最初に観させられたゾンビ短編映画でのあれこれの、ネタ明かしなんです。

そのネタ明かしの部分をすごく上手に面白さに変えているところに面白さが詰まっていると思う。

でも、どうでも良いってのは言い過ぎで。この映画の根本には映画好きによる映画好きのための映画ってのがあるのかもしれないですね。そういう隠し味が映画の中の映画監督と娘というフィルターを通して、観客に伝えようと『カメラを止めるな!』の監督はしているのかもしれない。

 

 

 

もう少しあらすじ

ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが襲来し、逃げ惑う映画スタッフ。しかし監督はリアリティを追求するためにカメラを止めることを許さない...。」というワンカット短編映画を撮影することになった日暮隆之(濱津隆之)の映画撮影に至るまでの、そして撮り始めてから撮り終わりまでの苦悩を追った話。

 

 

 

映画の冒頭37分は『ONE CUT OF THE DEAD』という映画を観ることになります。

ただ、その映画はB級映画で、演者は大根、カメラワークも悪いし、テンポが悪いところもあって、観るに堪えない映画です。

しかし、それには深い訳があったのです...。という映画なんですけど、僕の語彙力がなさすぎて上手に説明できないのがもどかしい。

 

というか、こういうギミックを使用している映画の感想記事を書くのって果てしなく難しい。

 

 

 

つまりどういうことだってばよ!?

僕は馬鹿なので、たくさん説明しようと思います。

それこそ小中学生が書きがちな「読書感想文」ならぬ「物語のあらすじを全部書きました文」みたいにしてやる!!!!!!

 

 

 

 

ONE CUT OF THE DEAD』のあらすじ

―――舞台はゾンビ映画を撮影している廃墟

女優の演技に納得のいかない監督は42テイク目でブチ切れて、現場を立ち去る。主演の女優と俳優とメイク担当の女性は休憩をすることに。3人で談笑していると、所々に変な間が生じる。俳優がメイク担当に「趣味はなんですか?」と尋ねるが、メイク担当は歯切れ悪く「護身術」と答える。実践してみせるがやはり変な間がある。俳優は立ったり座ったりする。

そんな中、メイク担当の女優が廃墟にまつわる都市伝説を語り始めるが、その途中で大きな物音が起こり、外を確認すると、本物のゾンビがいた。なんとかそのゾンビを撃退し、3人は安堵し、執拗に「怪我はない?」と確認しあう。そして、ゾンビを呼び寄せたことに興奮した監督が戻ってきて状況を説明しようとすると、音声担当のスタッフが「ちょっと」と言って、外に出ようとする。監督が引き留めようとすると、音声さんは「ちょっと!!!」と怒鳴って外に飛び出してしまう。

ゾンビの襲撃が続き、逃げ惑うスタッフ一同、そして監督が言い放つカメラ目線のカメラを止めるな!」という台詞。

一行は車に乗って逃げることにし、外に停めているバンまで行くが、キーがないことに気付く。助監督のバッグの中にあると思いつき、外にいるゾンビ化した助監督と格闘する女優、そして不自然なカメラワークの連続。

そして、ゾンビ化した俳優と女優とメイクさんは建物の屋上にいた。ゾンビが女優らを襲おうとし、悲鳴を上げる女優、悲鳴を上げ続ける女優、悲鳴を上げ続けまくる女優

女優はゾンビを倒し切り、屋上でエンディングを迎える....。    

 

fin

 

 

 

 

主人公の日暮監督はゾンビ専門チャンネル開局記念に37分間の1台のカメラによるワンカット撮影でゾンビ映画を生放送することになります。集まった役者は個性派を通り越して癖が強すぎる人たちばかり。なんやかんやあって迎えた生放送本番の日、役者のうち2人が事故にあい撮影現場に来れなくなってしまったが、なんとか生放送を始めることができた。しかし、撮影が始まってからもトラブルだらけで無事に生放送を終えるために奮闘するスタッフ。

冒頭で観せられた『ONE CUT OF THE DEAD』の舞台裏はこうなってたのか!

と、冒頭37分間のあれやこれやが一気に解決していく、超絶アハ体験ができる映画なのだ!

 

んで、あれやこれやってのが上記に書いた『ONE CUT OF THE DEAD』のあらすじの中の太字の部分です。

全部を網羅した訳ではありません。

護身術と回答したくだり、女優が斧を手に入れる経緯、何度も何度も斧を振り下ろす女優、携帯の電波確認、ゲロシーン、などなど書いてないことがたくさんありますが、色々な伏線を回収していく映画になっています。

 

 

 

まとめ

いやはや、やられました。

これは何度も観たくなる映画ですよね。

マジで、面白かった。

もう、3000字近く書いているから、いいや。

 

このへんで終わりますね。

 

 

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