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6才のボクが、大人になるまで。 ~一瞬が積み重なって明日を作る~

【タイトル】6才のボクが、大人になるまで。    米日2014

【監督・脚本】リチャード・リンクレイター

【出演】エラー・コルトレーンパトリシア・アークエットローレライ・リンクレイター

【一言あらすじ】主人公メイソンを中心に、その家族の12年間を追った映画。

 

 

 

 

面白かったか面白くなかったはさておき、この映画のことを少し書きます。

本作は本当に12年間の時間が経過するところがすごいんです!どういうことかと言うと、主人公役のコルトレーンが少年のときに少年パートを撮影し、実際に年をとると映画の中の主人公メイソンも年をとるということ。他の出演者も同様です。

これによってですね、リアルな時間の経過を感じます。

少年が青年になる過程での表情や髪型、母親の肉体や表情、それらの変化が子役を使ったり、同一人物に老けメイクを施したり、CGを使ったりするのとは一味違った映像になってます。

 

 

 

感想・軽いネタバレ

 

 

 

 

 

評価:65/100

 

 

 

 

 

点数はあんまり伸びませんでした。僕は映画にストーリーというかあらすじ的なものを期待して観るタイプなので、ドキュメンタリーとも取れるこの映画はハマりませんでした。でも、面白くなかった訳ではないんです。それが評価の難しい部分なんですが、どっちかというと、面白いんです。1人の少年の成長を追えて、また家族の変化も観れて、面白いんですが、イマイチパンチが少ない。いわゆる淡々系映画なのです。だからこの点数になってしまいました。

面白いとは言ったものの、また機会があったら観るかというと観ないし、友人に勧めることもないです。それはやっぱり盛り上がりに欠けるし、166分という長さ。そして、映画の中にある間延びした映像が多いんですね。

今作は言うなれば「人生」そのものを切り取ったような映画なので、その間延びした映像が上手いこと働いていて、必要なシーンだとは思いますが、僕は苦手。

親の離婚や再婚、恋人ができたり、夢ができたり、1人の思春期が詰まった映画です。

 

 

内容を掘り下げたいのですが、なんというか掘り下げづらい。

盛り上がりに欠けるんですよね。だから書くことがあんまりないんだよなぁ。

うむむ。

 

良かったところは

やっぱり時の流れを丁寧に丁寧に撮影しているところですね。

これだけ長いスパンで撮影した映画は素晴らしいです。

何気ない毎日が、一瞬が、明日を作るというのが分かる映画です。

良くも悪くも、リアルな映画です。誰もが通るであろう少年の話。

 

悪かったところは

映画のコンセプト的に淡々と進めていくのは仕方ないとして、もう少しドラマ性がほしかったかな。

誰かが死んだり、姉が母親になったり、恋人との恋愛事情を盛り込んだり。

でも、そこまでしちゃうと「映画っぽい映画」になってしまうのかもしれないね。

この監督は「それ」を求めてないんだろうな。と思います。

 

 

 


映画『6才のボクが、大人になるまで。』予告編

 

 

 

映画は上記のような感想を持ったのですが、もう1つ好きなところがあります。

父親役のイーサン・ホークの演技が素晴らしいです。見どころの1つです。

 

 

 

鑑賞:2016.02.24