【タイトル】パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
【監督】ヨアヒム・ロー二ング、エスペン・サンドベリ
【出演】ジョニー・デップ、バビエル・バルデム、ジェフリー・ラッシュ
【一言あらすじ】若かりし頃のジャック・スパロウがカッコいい。
2月以来の劇場鑑賞作品となりました。
いやはや、有名なシリーズですよね。パイレーツ。個人的には最初の3部作で完成していると思っておりまして。んで、4作品目は少し蛇足感があるなぁと思っている人間です。
とはいえ、蛇足感があると思っている4作品目も面白いんですよ。それなりに。シリーズ物って脳内で補完ができるから評価が上がりやすい印象です。自分の中でのね。
特に、パイレーツシリーズは4作目は4作目で一つの物語だし、今回の5作目も5作目で一つの物語となっているので、そうなりやすい。
というか、久しぶりに映画の記事を書いてるからちょっと適当になっているかも(笑)
感想・軽いネタバレ
評価
★★★☆☆(★3.0):シリーズ内の面白さを更新することの難しさ
記事のサブタイトルにもありますように、原点回帰を意識した作りになっていると思います。
一番、それを感じれたのは、CMでも少しだけ流れるギロチン処刑台のシーンです。あそこだけでパイレーツ・オブ・カリビアンを感じることができます。あのテンポ感と言うか、綱渡り感ってのはパイレーツらしいなと思いました。ニヤニヤが止まらないです。
また、オーランド・ブルームやキーラ・ナイトレイが登場するあたりも原点回帰を意識してのことでしょう。
ただ、総括すると、シリーズ物の難しさが伝わってくる作品でもありました。
新しい設定を付け加えるにしても、矛盾であったり、今までのキャラから外れすぎないのも難しいですし、新しいキャラを出すにしても今までの雰囲気を壊さないようにしないといけないし...。
もう少しあらすじ
10年に1度しか陸に上がれなくなってしまったウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪いを解こうとする息子ヘンリー・ターナー(ブレントン・スウェイツ)は呪いを解くための「ポセイドンの槍」を見つけるためジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)を探していた。
そんなジャックは一文無しになっており、大事なコンパスと引き換えに酒を飲もうとするが、その瞬間、魔の三角水域に閉じ込められていた海の死神サラザール(バビエル・バルデム)を開放してしまう...。
パイレーツ・オブ・カリビアンってコメディ寄りの映画になるので、多少詰め込みすぎていてもあっさりテイストでシナリオが進行していくので観やすいのが良いですよね。
ここに書き切れていないストーリーのサブ軸がいくつもあるんですよね。
例えば、ヘクター・バルボッサの話であったり、ジャック・スパロウの若い頃の話であったり。
個人的には敵対しているはずのジャックとヘクターのやり取りが好きです。これはシリーズ通して描かれており、2人は敵なんだけど、共通の敵がいる時の共同戦線的な雰囲気は大好きですね。魅力的なキャラが多いのがパイレーツらしさかと。
その一方、ヘンリー・ターナーのキャスティングというかキャラが苦手でした。なんというか、ウィルとエリザベスの息子の割にはつまらん性格でした。まぁ、ウィルとは数回しか会っていないと思うので(呪いで)、なんとも言えませんが、どうも面白くないキャラでした。
どうしても最初の3部作が面白い
色んなシリーズ物があると思います。
一旦完結した作品を掘り起こすのってどうも難しい。
インディ・ジョーンズだって最初の3作品を上回る4作品目を作れなかったし。(失敗)
スター・ウォーズは続編があるけど、主人公を変えるという手法を使ってる。(成功)
スパイダーマンに関しては主人公を変えて、最初の3部作に到底及ばない作品を撮ってる。(失敗)
ターミネータに関しては...。うん。(大失敗)
他にもシリーズ物で失敗しているものはたくさんある。(個人的な見解)
成功しているシリーズ物ってミッション・インポッシブルとか007くらいじゃね?
あとはワイルドスピードとか。観たことないけど。
そんな中、コメディ海賊映画というレアなジャンルであるパイレーツ・オブ・カリビアンはまだ成功している方だと思う。
それでも、3部作が面白いよ。
まとめ
それでも僕がパイレーツ・オブ・カリビアンが好きなのは、ジャックのキャラにあると思う。普段は適当だけど、いざというときは頼りになるおとこてのが好きなんだよね。他の作品だったらルパン3世とかがそれにあたる。自分もそうなりたいと思ってるし、それを目指している節がある。
一番、突っ込みたいところは映画の主軸にも触れうる部分なのであんまり書きませんでしたが、少し無理がある設定にモヤモヤしたのもあります。
白文字始め
ヘクターに娘がいた設定は難しくないか?
ましてや星のくだりも急すぎない?
んでもって、ヘクターが死んじゃうの辛いんですが。
白文字終わり
鑑賞:2017.07.06