レプリカズ ~最近のキアヌは変な映画によく出てるイメージがある。~【感想】
【タイトル】レプリカズ 2018米
【監督】ジェフリー・ナックマノフ
【一言あらすじ】キアヌ・リーブスが暴走しまくる話。
夏が近づいてきてるよね。なんか今年は春を感じることが少なかったからか夏の到来が早い気がする。実際に夏日や真夏日を記録する日付は早くなってたりするんじゃないのか?調べてないから、知らんけどさ。
夏って早く来るくせに、去るのが遅いよね。残暑とか言うけどさ。残るなよ。早く去れ。
花火を売ってるのを見かけたし、沖縄は梅雨入りしてるし、外でちょっと大きめの虫が飛んでいたり、台風1号も発生したんだっけ?
なんか、夏ってメリーさんみたいだな。急に後ろにいる的な。
そんなこと書いてたら、ちょっと怖くなった。笑
どうも、ぎぶそんです。
『レプリカズ』を観たので、感想を書いていくよ。
評価
★☆☆☆☆(★1.0):言うほど酷くはなかったよ。
この映画、酷評されてるんだけど、思ってた以上に面白かったよ。
★2.0ほどでもないし、キアヌ要素が無かったら★1.0だろうから、今回はそういう意味で★1.0をつけてみた。
なんか頭を使わずにサラっと観ることができるし、シリアスなSFというジャンルではあるけど、突っ込みどころが多くてコメディ化してるぐらいの勢い。いや、正確に言うとシリアスに観てもつまらん。コメディとして観てもつまらないんだけどさ。
不思議と観ている途中はつまらないと思わないのよ。観終わってから「んー。面白くねェな」って思ってるし、記事を書きながら「んー。面白いところあったか?でも、詰まらなかったところがある訳でもないんだよな」とか思ってます。不思議な感覚。
んで、全体的には難しそうな話に見えて、大して難しいことはやっていなくて
キアヌが視覚的に「何かやってるなー」ってのを見せてくれるから、問題なくて。
『マイノリティ・リポート』(2002)のトム・クルーズみたいにキアヌが空中にウィーンってしてくれる。
トム・クルーズがウィーンしている図
あらすじ
科学者のウィリアムは死んだ人間から意識を取りだし、人工の脳みそに移植するという研究に没頭していた。そんなある日、交通事故で家族を失ってしまう。悲しみの中でウィリアムは自分の研究を応用して、家族のクローンを生成し、意識や記憶を移植することを思いつく。家族の複製に成功はするものの・・・。
設定とかは結構良い感じなのよ。
クローンを扱うSFって、ドラマティックになるし、シリアスで考えさせられて、観るとレベルアップしそうなもんだし、なによりナウいよね。
主人公の葛藤とかさ、そのへんも厚く脚本に練り込んでみたり
思いっきりお金をかけてSF感ゴリゴリしてもいいし。
......全部、無いんだよな~。
ぎぶそんのツッコミたいのコーナー!!!
①交通事故で家族を亡くして、悲しむ間もなく記憶抽出!!!
まぁ、ウィリアムの研究内容が記憶や意識を取り出して、人工脳に植え付けるってやつだから思いつくのは良いとして実行するまでのスピード感にはビックリした。
②同僚が違法なことまでじゃんじゃん手伝う!!!
ウィリアムが思いついたのは「死んだばかりの家族の脳から記憶を取りだし、クローン家族を作って、その個体にオリジナルの記憶や意識を植え付ける」ということなんだけど、クローンを作るために必要な培養カプセル(170万ドル)を研究室から盗んで来いと同僚のエドに頼む
頼む方も頭おかしいけど、頼まれて実際に盗んでくる方もおかしいし、盗めるようなセキュリティの研究室もおかしいし、クローンが手軽に作れる世界観もおかしい。
あれ?逆におかしいのは俺?
ちなみに3台パクってきました。
③同僚が違法なことまでじゃんじゃん手伝う!!!part2
オリジナルの個体から記憶を抽出したウィリアムは死体の処理をエドにお願いする。
ウィリアム「頼む。俺にはできない...」
俺「いやいやいや、さすがにエドも、そんなことできないでしょ。なぁ、エド?」
エド「分かった」
俺「分かったんかーい」
記憶抽出とかクローンを作るのは倫理観の問題だけど、死体処理は駄目だよ(笑)
④命の選別はクジで決める!!!
ウィリアムには奥さんと3人の子どもがいたんだけど、交通事故で4人とも死んでしまいます。そしてクローン計画を思いついて、ビルにクローンの培養セットを持ってこさせますが、3台しかありません。1人は生き返らせることができないので、くじ引きで誰を蘇えらせるか決めることにするのは凄いよね☆
⑤めんどくさいから羅列するぜ!!!
・交通事故は100%ウィリアムのせい
・登場してすぐに家族が死ぬから感情移入できない
・そのせいで、そこまでして蘇生させるかね?ってなる
・命の選別をするのであれば普通は子ども3人じゃね?
・警官が出てきたり、家族のアリバイ工作したり、絵を消すところとか全部不要
・急に自分の会社がラスボスになるけど、長く勤めてたのに違和感とかなかったのか?
・ウィリアムと奥さんの間に倫理観の差異がある演出だったのに、そこには触れない
・その結果、観客への倫理観に関する問いかけもなく映画が着地地点が不明
・アルゴリズムってなんやねん
・悪の組織の目的が分からん
・GPSはどのタイミングで埋め込んでんねん
・いや、もう何を書いていいか分からん
・面白くなかった訳じゃないのに羅列が止まらん!
まとめ
誰にも感情移入ができなくて、急にシナリオの方向性を変えてくるし、観ている側の味方もいない。でも、キアヌとエドが物語をサクサク進めてくれるから観るのがしんどいということはなかったのが不思議。
キアヌだから最後まで観れたのかもしれない。
鑑賞:2020.05.16