【タイトル】イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 英米2014/日2015
【監督】モルテン・ティルドゥム
【一言あらすじ】天才数学者が難解な暗号に挑む話。
面白かったです。なんかね、魅了される。惹きこまれる。気付いたら映画が終わってる。観終わったら「ふぅー」ってなる。けど、それは満足感のあるもの。そんな映画。つまり...すごい。
出来れば、主人公の前情報なしで観ていただきたいです。
んで、この記事は極力ネタバレ的なものを控えています。
感想・軽いネタバレ
評価:75/100
本作はドイツ軍の難解な暗号機「エニグマ」を攻略した男の物語となっております。暗号とかが好きな人はワクワクするんじゃないでしょうか。
なんてたってエニグマで作られる暗号のパターン数は159×10の18乗あるそうです。
数字に直しますと、
159,000,000,000,000,000,000通り
こんな感じ。すごくね?
しかも、毎日暗号のパターンが変わるという最強仕様。ナチスつよい。
戦時中であったり、暗号機との格闘と聞くと、少し重そうな雰囲気ではありますが、随所にニヤってなっちゃう場面があったり、暗号機の完成するシーンなんかはゾクゾクしますし、同僚がチューリングを守ったりするところは少し感動します。
なにより、カンバーバッチの演技が素晴らしい。
さて、映画のメインの軸はエニグマと格闘する時代です。
それとは別の軸が2つあります。
1つは少年時代で、この時代のできごとがチューリングの“秘密”に繋がります。
もう1つはチューリングの晩年です。悲しくなります。
映画の構成上、この3つの時間軸が交わりながら映画が進んでいきます。なので、その点では少し混乱しちゃうかもしれないです。かくいう僕も混乱しちゃいました(笑)
当たり前ですが、作中でエニグマ解読機が完成します。それと同時にチューリングたちは非情な決断に迫られます。そこも見どころですね。なんか戦争感(観)が1番出ていますし、また人間性も現れてます。
さきほども言いましたが、カンバーバッチの演技が素晴らしいんです。
天才数学者らしく、コミュ障なんですよ。しかも傲慢です。悪気が無い傲慢なのでタチが悪い。けど、それが鼻につくのではなく、面白く描かれています。面白く演じています。
暗号を解読するために集められた同僚とも最初は馴染めません。そういう演技が上手い。
また、晩年の変わり果てたチューリングも演じていますが、見てて切なくなります。それほどの上手さ。
良かったところ
カンバーバッチの演技。これに尽きます。
そして、たまに見せるコミカルさ(笑)
中佐との面接シーン、同僚と仲良くなろうとするシーンなどニヤってなっちゃいました。
他は上記に書いてるので省略!笑
悪かったところ
時間軸が入り混じる構成が少し難しいかもしれません。
いつも以上にネタバレ感の少ない記事になった気がします。
すごく浅く書いた感じだけど、面白い映画ですのでぜひ。
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編
ベネディクト・カンバーバッチは最近話題の「シャーロック 忌まわしき花嫁」に出演しています。
鑑賞:2016.02.28