永遠の門 ゴッホの見た未来 ~ダイナミックな絵、繊細な画家。~【感想】
【タイトル】永遠の門 ゴッホの見た未来 2018米/2019日
【監督】ジュリアン・シュナーベル
【出演】ウィレム・デフォー、ルパート・フレンド、オスカー・アイザック
【一言あらすじ】ゴッホの半生を新解釈で。
ゴッホの絵って好きです。僕は絵のことをよく知らないです。僕にとって一番身近な芸術は映画と音楽になるのかな。映画は大衆映画が好みだし、音楽は日本のバンドを狭く深くしか聞きません。それでも、ゴッホの絵ってシンプルでいて、独特のタッチで目にすると気持ちよくなります。
とはいえ、テレビやパソコンの電子画面を通してしか見たことないんだけどね(笑)
一度くらいは死ぬほど有名な画家の本物の作品を見ておくべきなのかもしれない。
ルーブル美術館なんてものは、そうそう行けるわけないと思っているので、一番行きたい美術館は「大塚国際美術館」です。
挨拶が遅れました。ぎぶそんです。
今日は「永遠の門 ゴッホの見た未来」の感想を書いていきます。
評価
★★☆☆☆(★2.0):映画自体の面白さは2.0だけど、ゴッホに興味が沸いた。
ゴッホの絵は有名なのを数点知っているけど、当の本人についてはあんまり知らない、というのをこの映画で再認識できた。もしかしたら芸術家からしたら、その人の背景や半生、経歴などを知らずに絵だけを見てほしいものなのかもしれないけど。
ゴッホの半生は割と謎が多いようです。特に死に関しては自殺を図ったとするのが定説らしいけど、この映画のエンディングのように考える”新説”もありえるのではないか?的な感じで様々な討論がされているみたいです。
んで、映画自体の評価としては、あまり好きではなかったです。
撮影面ではちょいちょい登場人物(主にゴッホ)の目線になるのですが、そのシーンは揺れが大きいんですよね。酔うまではいかないけど、ちょっと気持ち悪くなったりもしました。しかし、その恩恵としてゴッホが目にしていた(かもしれない)風景をアーティスティックに映すことができています。もしかしたらこの映画を観ている間、自分はゴッホになっていたのかもしれない。だからこそ気持ち悪さを覚え、でも街並みや絵に切り取った風景が芸術的に見えたのかも。
ただ、個人的にはデメリットの方が辛かった。あんまり集中できなかった気もする。
あらすじ
幼いころから精神的に病んでいたゴッホ。周囲の人たちとも友好的関係を構築するのが少し苦手だった。「未来の人々のために、神は私を画家にした」と自覚したゴッホの見た世界とは。
この映画の評価は★2.0なんだけど、ゴッホの半生に興味がめっちゃ沸いた。いままで以上に絵を鑑賞したいという気持ちにならせてくれた。ゴッホだけではなく、弟のテオや友人のゴーギャンなんかも登場する。たぶん、ゴッホオールスターなんだと思う。
この映画の良いところはあくまでゴッホの半生に主軸を置いているので、描いている絵自体にはそこまでフューチャーしないところ。有名すぎるほど有名なゴッホの絵が何度も登場するけど、絵に関しての言及はものすごく少ないように思える。あくまで主役はゴッホであり、絵ではない。ちゃんと「ゴッホの見た未来」になっている。
書きなぐりコーナー
主演のウィレム・デフォーが素晴らしい。60代半ばでありながら、37歳で亡くなったゴッホを演じる。ゴッホの自画像でしかゴッホをちゃんと目にしたことないけど、ものすごくデフォーがゴッホに見えた。そして脇を固める俳優も素晴らしく、ゴーギャン役のオスカー・アイザックや牧師役のマッツ・ミケルセンらが共演し、華がある。
フランスの田園風景で撮影したシーンも多くビジュアル的に楽しめるのが良かった。ゴッホの見た風景に思いをはせることができる。
ゴッホは変わり者として知っていたんだけど、ちゃんと「耳切り事件」の描写があって良かった。そして驚いたのが、耳を切り落とした理由。知らなかったなあ。
この記事の予約投稿日時を3/30のAM8:00にしてみました。
3/30にはゴッホの生まれた日であり、生まれであるオランダとの時差8時間を考慮してみました。
2021.03.XX