グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~ ~必要な嘘と必要じゃない嘘~
【タイトル】グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~
【監督】フィリップ・ファラルドー
【出演】リース・ウィザースプーン、アーノルド・オーチェン
【一言あらすじ】スーダンからの難民がアメリカで生活する話
社会的な映画を観ました。しかし、重い映画って訳でもなく、ハートフルって訳でもないです。スーダン的な家族の物語でしょうか。そんなジャンル。
リース・ウィザースプーンが主張しすぎず、でも薄味すぎずに。すごく良い女優さんだなぁと再確認しました。
評価
★★★☆☆(★3.0):面白かったです。
政治的な話である難民問題。もちろんそれは簡単に解決できるものではありません。アフリカで生活していた人間がアメリカで生活していくってのは難しいでしょう。文化の違いってのは大きいです。そういうモノにも焦点を軽く当てています。副題の「優しい嘘」も大事ですよね。
まぁ、映画の大筋はなんとなく想像できます。オチは少しびっくり。こうきたか。って感じです。いや、まぁ、匂わせてはいますが。
もう少しあらすじ
スーダンでの内戦で家族を亡くし、難民制度でアメリカに行くことになったマメールと3人の家族。しかし、手違いがあり家族のうち姉のアビタルは違う土地に引き取られることに。家族と別れるのは辛かったが、バラバラで生活することに。
アメリカで仕事の世話をしてくれるキャリー(リース・ウィザースプーン)のおかげで仕事に就けたが、文化の違いからか浮いてしまうこともしばしば。そしてアビタルと会えない悲しみ。日々の不満が爆発してしまう。そんな中でキャリーはある決断をすることに。
まぁ、ここまでがベタな内容でありまして、これから先も少しアクションがあるんですが、それは観ていただくとします。
ここには書いていないのですが、冒頭は13年前のスーダンでの主人公たちの子供時代が映されます。内戦により村で急に銃撃戦になり、命からがら逃げだしたり、難民キャンプの地まで長い距離を歩くシーンが映されます。
いかに、日本が平和かってのが分かるかと。
生きていくための嘘
生きていくために、僕は嘘をつきます。これは人を傷つけるのを目的にした嘘ではありません。僕の中ではね。もしかしたら、どこかで誰かが僕の嘘により傷ついている可能性もありますが、それはまぁ、うん。
んで、嘘ってのはよくあります。しかし、スーダンで生活をしてきた主人公たちは必要な嘘にピンときません。真面目すぎるのも時として邪魔なときもあります。正義感だけだと社会から除外されたりもします。
もちろん良いことではありますが。現代社会では仕方がないことなのかもしれません。そういう社会的なことが映画内に散りばめられています。説教臭くないので観やすいのは良かったです。
まとめ
社会的な映画でありながら重くなく、説教臭くない、割とライトな仕上がりなのでよかったです。
難民でアメリカにやってきた人たちは本当に難民経験者で、少年兵だったりもしたそうです。エンドロールに詳しく書いてあるので、エンドロールまで必見です。
実話を基にした移民の物語!映画『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』予告編
鑑賞:2016.09.18