おみおくりの作法 ~設定はよし、キャストもよし、なのに、なんか物足りない~
【タイトル】おみおくりの作法 伊2013/日2015
【監督・脚本】ウベルト・パゾリーニ
【出演】エディ・マーサン、ジョアンヌ・フロガット、カレン・ドルーリー
【一言あらすじ】孤独死した人間の親族を探す男の話。
連続して映画を観れています。個人的には満足のいくGWの始まりです。
この映画は2013年にイタリアで制作されました。んで、2015年に日本で上映。なんかの映画紹介番組で気になっていて、ずっと頭の片隅にありました。wowowで放送があったので良かった。
では、さっそく。
感想・軽いネタバレ
評価
100点満点中70点
本作の主人公は(おそらく)公務員です。仕事の内容は孤独死した人間の身内・親族を探し出して、その人の死を伝えること。
イタリア版の「おくりびと」とでも言うのでしょうか。
おくりびとを観たことないんだけどね(笑)
題材的にはすごく興味があったんですが、少し拍子抜けしました。ってのが正直なところです。なんていうか惹き込まれるストーリーなんですけど、映像化したときに物足りない。そんな印象。
もっと面白く出来たんじゃない?と思ってしまいます。
全体的に色合いが淡い
観ていて思っていたのですが、画面全体の色合いが淡いというか、地味な印象でした。なんというかレトロな雰囲気を出しています。でも、時代設定は現代です。車もあるし、電車もあるし。あ、でも、携帯が出てくる描写はなかったかも。案外、時代設定は少し古いのかもしれん。
まぁ、なんにせよ、画面的には少し暗い感じでした。嫌な感じはしないです。
もう少しあらすじ
主人公は孤独死した人間の葬儀などを行うべく、生前の足跡を辿ってどんな人間だったのかを探ります。んで、親族・友人がいた場合は死を伝え、葬儀に参列してくれないかと訪ねて回ります。しかし、大抵は親族友人らはいなく、寂しく葬儀が執り行われます。
そんな中、主人公はリストラにあいます。仕事はできるのですが、故人を思うばかりに、仕事が丁寧すぎて時間がかかるのが原因です。
解雇を告げられた日の朝に入ってきた案件が最後になることになるのですが...
と、まぁ、そんな感じで、ベタと言えばベタですよね。最後の案件を抱えていつものように、その故人の家族であったり、友人を訪ね歩いていくんですが、なかなかうまくいかなかったり、紅茶を飲もうとカフェに入るも、ココアを勧められて断れずにココアを飲むことになったり、嫌な上司に小さな仕返しをしたり、細かいところで笑えるんですが、大筋で大波が来なくて残念でした。
よかったところ
故人を大切に思う主人公の姿勢や、その仕草、仕事ぶりは、観ていて嬉しく思いました。別に、僕が亡くなった訳でもないし、身内が亡くなった訳ではないんですけどね。
主人公の几帳面さ神経質さと上手くあったキャストでした。
エディ・マーサンはちょこちょこ良い役をしますよね。
ラストシーンは感動しました。ベタですけどね(笑)
あと、映画のコンパクトなのがいいです。観やすいですね。91分で観れる。
わるかったところ
全体的に暗い印象なのと、大波が来なかったところですかね。
面白くなかった訳ではないので、勿体ないなぁという感じです。
あとは、オチが「え.....」って感じでした。笑
そうなるとは全く考えてなかったので、ぽかーんってなっちゃいました。
鑑賞:2016.04.29