ワンダー 君は太陽 ~ダース・シディアスだって傷つくぜ!~
【タイトル】ワンダー 君は太陽 2017米
【監督】スティーブン・チョボスキー
【出演】ジェイコブ・トレンブレイ、ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン
【一言あらすじ】ボバ・フェットでチューバッカな宇宙飛行士の話。
久しぶりに分かりやすい映画を観ました。
この場合の「分かりやすい」ってのは出演陣が分かりやすいっていう意味です。
ジェイコブ・トレンブレイは「ルーム」で有名になりましたし、ジュリア・ロバーツやオーウェン・ウィルソンは言わずもがなですよね。
そういう映画を観るのは久しぶりな気がします。
とか言ったけど、最近の記事でクロエ・グレース・モレッツとかエル・ファニングとかエマ・ストーンの映画も観とるやんけって自分で今突っ込み入れました。
そんなゆるっとした感じで「ワンダー 君は太陽」の感想を書いていきます!
記事の後半に行けば行くほど、ネタバレが多くなっていきます!
評価
★★★★☆(★4.0):めっちゃ良かったよ!
物凄く良かった。
1番良かったのはシンプルなところ。その次に台詞回しがユーモアでオシャレなところ。
特に父親役のオーウェン・ウィルソンの台詞回しが良かった。あと、姉の友人のジャスティンのオシャレな台詞。カッコいい。惚れる。
すごく観やすいテンポ感。予想している展開(=ハッピーエンド)に向かうのはありきたりではあるが、仕方ない。軽い群像劇として映画が進められていくので、主人公1人だけの映画ではなく、主人公を取り巻く人たちの目線からも物語を観れるのは個人的に好印象。
後半に関しては尺の関係か知らんけど、一気に加速していって丁寧さが無くなったのが勿体なかった。多分、原作の小説だったら、そのへんがしっかり描写されていて、もっと面白いんだろうなという感じ。
新学期(向こうは9月とかだっけ?)に入学し、ハロウィンをして、クリスマスをして、年越しがあって、ちょっとした描写があって、サマーキャンプに飛ぶんだけど、もっと細かく観たかったってのが我儘なところ。
あらすじ
生まれつき人とは違う顔を持つ10歳の男の子オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は母イザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習をしてきた。5年生になるタイミングで初めて学校に通うことにするが、同級生からジロジロ見られたり避けられたりしてしまう。
もう1文か2文ほど書きたい気持ちはあるんだけど、このぐらいで止めておこうと思います。
このタイプの映画って、観る前に内容が予想できるんですよね。合っているかどうかは別だけど、よくある感じですよね。なんとなく「イジメられるんだろうな」「でも、親友ができるんだろうな」「少しずつ周りの目が変わっていくんだろうな」的な予想は誰しもがすると思います。先に言うと、ベタ展開盛り盛りです。
でもね、この映画の素晴らしいところは泣かせにこないところです。あくまでユーモアを含ませつつポップに物語を進めてくれる。
そして、1番エエところは、群像劇スタイルなところです。
映画を通して、主人公のオギー、姉のヴィア、新しい友達ジャック、姉の友人ミランダの4人の章があります。あくまで主人公はオギーなんだけど、それ以外の3人の目線で物語を展開するのが良かった。
それぞれの物語
ヴィアの章
弟が生まれてからのヴィアは「良い子」であり続けなければならないという苦悩がありました。両親はオギー中心の生活になったので、姉のヴィアは自己主張を控えめに生きていました。そんな彼女の理解者は亡くなった祖母でした。
祖母は「オギーには守護天使がたくさんいる。だから私はヴィアの天使になるわ。ヴィアは私の宝物よ」と言います。そのシーンは好きでした。
また、高校の新学期ジャスティスという男の子にも出会います。この子の台詞がオシャレなんですよ。観てほしいポイントっす。
ジャックの章
オギーの友人です。すごく良い子ではありますが、やはりまだまだ子供。オギーを傷つけてしまいます。そのことで悩みますが、彼なりの方法でオギーのために行動をします。
ミランダの章
ミランダは「ヴィア(オギー)の家族」に焦点を当てていきます。自分の家族とヴィアの家族を対比させながら展開していきます。
まとめ
長々書いてしまってるけど、それぐらい良い映画だったってことが伝わればうれしい。
泣かせる系の映画は押し付けられると途端にウザくなる気がしていて。
それがこの映画にはないのが好き。
まぁ押し付けられたら押し付けられたで、涙もろい僕は泣くんですけどね。
この映画も泣きポイントがあるんだけど(白文字ペットの犬が死ぬところとか)、基本的にはポップに話を進めてくれる。
それは宇宙飛行士とボバ・フェットとチューバッカのおかげなんだよね。
この3つはメタファーになっていて、ヘルメットを被っていることと、見た目が変わっていることとに繋がってるんだろうね。
鑑賞:2019.05.28