ぶどうのなみだ ~北海道、雰囲気映画。ただ、それだけ。~
【タイトル】ぶどうのなみだ 日2014
【監督・脚本】三島有紀子
【内容】北海道空知で小麦を育てている弟のロク(染谷将太)、葡萄を育てピノ・ノワールを作ってる兄のソラ(大泉洋)。そんな2人の農場の隣にキャンピングカーに乗ったエリカ(安藤裕子)がやってきて、穴を掘りはじめる。彼女が来たことにより2人の生活に変化が起こる。
【キャッチコピー】「それは しあわせになるための ひとしずく」
感想・軽いネタバレ
さて、主演・大泉洋の北海道シリーズ第二弾ってところでしょうか。というのも、「しあわせのパン」のスタッフとタッグを組んだ作品ですからね。
個人的に大泉洋の映画は苦手です。なんか演技が好きになれない。個性派俳優になりたいのかもしれないけど、イマイチなりきれてないし、一辺倒な感じがするんですよね。
その中でも好きな作品はありますが、それはまた後で。
んで、やっぱりこの映画もそんなに好きになれませんでした。むしろつまらない。
二人の農場にキャンピングカーに乗って、エリカがやってきます。いきなりダウジングをし、穴を掘りはじめます。最初、ソラは文句を言いに行きますが、軽くあしらわれます。警官(田口トモロヲ)を呼びますが、警官とエリカは意気投合し、次の日には郵便局員(前野朋哉)、リリさん(りりぃ)、ロクたちとも意気投合していく感じで話が進んでいきます。
なんか中途半端でした。ヒューマンドラマにもならないし、ファンタジーって訳でもないし、コメディでもないし、ワイン造りのサクセスストーリーでもないし。
話が進んでいくと、ソラ、ロク、エリカの過去を掘り下げていくことになります。
正直、それもピンと来ませんでした。なんか描写が少ないというか、内容にリアルさがあまりなく、疑問が解消されませんでした。
ソラがワインを作る理由も、そのワインが土臭い理由、というか土臭いからなんなのか?
エリカの穴を掘る理由、掘ってアンモナイトの化石が出てきて、だから何?状態。
ロクのワインが嫌いな理由、ついでに酔っ払いも嫌いな理由。なんなの?
そして、エンドロール前のラストのシーンでソラとエリカが抱き合って、キスをしますが、一番意味不明でした。どのタイミングでそういう風になったのか分かりませんでした。
こんな風にワインを扱ってるのにもかかわらず、映画を観終わった後に「ワインって良いな」「ワインを嗜んでみようかな」という感想が出なかったので、ワイン自体にそんなにスポットライトは当たらない感じですね。(なんだ、その判断基準。笑)
それにしても、染谷将太の良さが死んでる映画だなぁ。
もっと染谷将太感を前面に出してほしかったのに。
無駄遣いな気がしてなりません。
三島監督は前述通り「しあわせのパン」も大泉洋と作ってます。
「ぶどうのなみだ」よりは面白いです。ただ、これもそんなに爆発するような面白さではないかな。北海道が舞台&出てくる料理が美味しそう。ってので、面白さを持ってる気がします。
大泉洋の作品はあまり好きではないですが、「探偵はBARにいる」シリーズは好きです。ただ、これは松田龍平で助かってる気がします。
染谷将太の最近の出演作は多いですね。
オススメは「パンドラの匣」「WOOD JOB~神去なあなあ日常~」などでしょうか。
2015年は8本の映画に出ていますね。好きな俳優の一人です。
鑑賞:2015.09.06