【タイトル】ここは退屈迎えに来て 日2018
【監督】廣木隆一
【一言】特に言うことないぐらい印象に残ってない
評価
★☆☆☆☆(★1.0):群像劇嫌いなのよ。
群像劇が嫌いなことを差し引いても、全然刺さらなかった。映画の舞台は明言されていないけど、田舎らしいです。んで、作中には田舎臭さが出ています。これ、褒めてますよ。この場合の田舎臭さというのは、風景であったり、人物であったり、料理や家の雰囲気、田んぼしかない、山しかない、みたいなことではなく、若者(とある登場人物)が東京に憧れを抱いていて(いた)、それに対する意識であったり、また自分の肩書きが田舎にいる場合と東京にいた場合の人に与える雰囲気、もしくは、夢を追うことができる限界の差、など
良い意味での田舎らしさではなく、中途半端に田舎で、行こうと思えば行けた東京への気持ちと、周りが持っているであろう人に対する田舎特有の感情や意見などが、言葉に、台詞には出てないけどプンプンと感じられた。
上手く表現できないけど、そういう嫌な田舎さを感じた。これは素晴らしい出来ではある。でも、それが映画の良さには繋がらなかった。
人によっては、その田舎染みた匂いがあるだけで、評価する人もいるだろうし、実際のところ、その空気感が足りない映画もある中で、その空気感が出せてるのは良い。
群像劇が苦手なのはなぜ?
群像劇のシステム、と言っていいのか分からないけど
そのスタイルの映画は基本的に刺さらない。どうしても、2~3のパートの中で主人公を2~3人作り、98分の映画を作るとなると、主人公1人あたりの説明部分は少なくなるし、その結果没入感に欠ける。
特に、今回は橋本愛パート、門脇麦パートがあって、それとは別にお金を貰わない援助交際している女の子パートがあって、セクシャルな悩みを持っている?男の子のパートがあって、橋本愛の過去パートがあって...
うーん。どうしてもまとまりを感じれず、散らかった印象しか残らなかった。こんだけ軸を用意されてるのに、好きな軸が皆無。
物語以外の部分
妙に長回しをするシーンがあった気がした。それに手持ちカメラによる撮影シーンもあった。映画に集中できない要素になってた。