君が生きた証 ~息子が遺したものに振り回されたり、振り回されなかったり、助けられたり、助けられなかったり~
【タイトル】君が生きた証
【監督】ウィリアム・H・メイシー
【出演】ビリー・クラダップ、アントン・イェルチン
【一言あらすじ】息子を亡くした父親の話
やっぱり、作中に音楽が溢れてる映画っていうのは良いですね。僕の中で「はじまりのうた」がヒットしたので、その系統の映画が観たくてチョイスしました。「はじまりのうた」に比べて重いテイストの映画ではありますが、なるべく軽い感じでの描き方をしているので、そんなに重い印象もなく、観終わった後は爽快と言うほどでもなく、かといってズーンとすることもなく、普通です。これが良いか悪いかはさておき。
感想・軽いネタバレ
なるべく、物語の根本的な話は避けますが、この映画はネタバレ等を読まずに鑑賞することをオススメします。
評価
★★★★☆(★4.0):そういうことだったのね。
★は4つです。僕の★の付け方は適当です(おい)。なんか明確な判断基準があるわけでもないですし、恐らく観るタイミングであったり、僕のコンディションの問題もあるし、なんとなくで付けている部分もあります。★5評価の映画に関してはそういうことはないだろうけど、3個と4個の間にあって、結局3個にするか4個にするかは雰囲気によるところが大きいです。基本は3個なんだけど、なにか良いところがあると4個。みたいな。
この映画もそんな感じ。映画の大筋としては★3個です。でも、映画内に施された仕掛けが好きだったので★を1個追加しました。
もう少しあらすじ
やり手のサラリーマンだったサム(ビリー・クラダップ)は、大学で起こった銃乱射事件により息子を失う。その2年後、サムが自堕落な生活を送っているところに元妻が現れジョシュの遺品を置いていく。遺品の中にはジョシュが生前残したギターと曲があった。この曲をバーで披露したところ、クエンティンに気に入られ、ジョシュと同じ年代の子たちとバンドを組むことになる。しかし、サムには誰にも言えない秘密があった。
すごく短いですが、この辺で。
息子を失った悲しみを、息子が遺した音楽で癒す。というようなシンプルな映画ではなく、苦悩だとか葛藤だとか、そういうものに後半は焦点を当てていきます。
なんだかんだでメッセージ性強い。
思いがけない感想なんですが、メッセージ性があってよかったです。
結末としてはハッピーともアンハッピーとも言えない、よく言えば含みのある、悪く言えば投げた感じです。いや、しっかり終わったんですが、意外に考えさせられます。
あとは、単純に作中で歌われる歌が結構良いよ。
洋楽はほとんど聞かないんですが、洋画で使われる音楽って聞きやすいんですよね。
多分、歌詞が字幕で書いてあるからだろうなぁ。
まとめ
音楽好きにはおすすめ。
シンプルな映画の中での仕掛けが面白い。
グッときたりもする映画になっております。
鑑賞:2016.09.07