エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ ~多感な年頃の子どもがいる人に観てほしい映画だと思う~【感想】
【タイトル】エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ
【監督/脚本】ボー・バーナム
【出演】エルシー・フィッシャー、ジョシュ・ハミルトン、
【一言あらすじ】陰キャが変わろうとする話
数日前にブログの設定を少しイジってみたんですよ。
改行したときの行間が空きすぎている気がしたから、狭くなるようにしてみたんです。
だからなんだよ、って話ではあるんですけど、なんとなく伝えたくなりました。
同じように「はてなブログって行間空きすぎじゃね?」って思っている方がいましたら、ググってみてください。案外簡単に設定できますよ。
そんなこんなで、「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」の感想を書いていきたいと思います!
評価
★☆☆☆☆(★1.0):主人公が陰キャすぎて共感できないっす。
この映画の評価って、自分の学生生活がどうだったかで大きく変わると思うんすよね。
イケてるグループだったか、イケてないグループだったか。
さらに言えば学生時代にスマホやSNSがコミュニケーションツールとしてどのくらい浸透していたかにもよるのかな。
自分が学生の頃は今ほどのスマートフォンの普及率じゃないし、SNSを基本のツールとしていなかったから、そういう部分でも刺さらなかった。
とはいえ、この映画はスマホやSNSをコミュニケーションのツールに持っていこうとしていないし、ありきたりに陰キャ主人公が何かをキッカケに1軍になったり、注目を浴びるようになったりする訳ではなく、ただ「自分」という存在を認識する、とまでは言わないけど、そういう映画だったのかなと思う。
特に父親とのシーンがそういう雰囲気があるよね。
あらすじ
中学校卒業を間近に控えたケイラ、動画投稿サイトに動画を投稿したり、SNSを使って外部とのコミュニケーションを図ろうとしているが、なかなか上手くいかない。挙句の果てには学校で「もっとも無口で賞」を受賞してしまう。そんな自分を変えようと思い勇気を出してみることに。
学校ではイケてるグループがあり、逆にイケてないグループがあり、どのグループにも所属していなかったり、と様々な人間がいて。
大人になってみると、なんて狭いコミュニティなんだろう、とは思うけど子どものころは、学校が世界の全てだったりする。両親がいてもいなくても、なかなかすべてのことを話すことはできないかもしれないし、その人の家庭環境もいろいろあるよね。
んで、この映画の主人公はイケてないし、友達がいなくて、母親もいなくて、容姿も良いとは言えない女の子。
多分、主人公と観ている人のリンクする部分が多ければ多いほど刺さるんじゃないかな。良い意味でも悪い意味でも。
どうすればいいのか。
子どもの社会では格差が出てくるよね。
裕福な家庭かどうか、運動ができるできない、容姿が良い悪い、話が面白い面白くない、最近であればスマホを持っているかどうか、ゲームを持っているかどうか、頭の良し悪しも大切かもしれない
コミュニケーションに対して不器用さがある人もいる。
全ての問題を解決することはできないし、さっきも言ったけど、大人になればたいした問題じゃなかったりもする。
それでも、子どもによっては、子どもにとっては死活問題にも成り得る。
この映画なりの解決策を用意してくれてはいる。
全員に当てはまるかどうかは分からないけど。
ありきたりではあるけど、「ありのまま」で良いのだ。
だって、あなたはあなた、わたしはわたしなのだから。
作中で、主人公はそれに気付いたんじゃないかな。
だからこそ、最後の「あなたに会えるのが楽しみ」に繋がっていく。
そして、この映画の功労賞は父親ですね。
特別尖った台詞を言う訳ではないけど、じっくり心に寄り添う言葉をケイラに伝えてくれるのは良かった。
それだけでも救いのある映画だよ。
個人的には、ケイラとリンクするような学生時代を送った人は共感できる部分がおおくなるので、観るも良し、観ないも良し。
それと、子育て世代の親にはオススメなんじゃないかな。
では、感想はこのへんで。
グッチー!
鑑賞:2021.03.27