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顔のないヒトラーたち ~普通に勉強になる映画です。そして、珍しく邦題が良い感じ!~

【タイトル】顔のないヒトラーたち

【監督】ジュリオ・リッチャレッリ

【出演】アレクサンダー・フェーリング、アンドレ・シマンスキ

【一言あらすじ】フランクフルト・アウシュビッツ裁判までの道のり

 

 

 

なんというか、何を書けばいいかわかんないですね。

映画の内容が内容なだけに、難しいことを、知っていることを、考察的に書きたいのですが、僕はそんなに知識を持っているわけでもないし、ドイツのことならまだしも日本の戦争のことだってよく知りません。

それが良いか悪いか分かりませんが、知っておいて損はないと思います。

もちろん、ドイツのこともです。

戦時中にドイツで行われていたことは知ってはいます。

それこそ沢山の映画がありますよね。「シンドラーのリスト」「ライフ・イズ・ビューティフル」「愛を読む人」とかとか。フィクション・ノンフィクション含めて、どれもこれも結構好きです。好きって言ったら誤解を招くかもしれませんが、学べることがたくさんあります。

この映画も、歴史を学ぶにはピッタリではないでしょうか。

 

 

感想・軽いネタバレ

 

 

 

評価

★★★☆☆(★3.0):勉強になる。

 

実話に基づいてるからだろうけど、どうしても淡々と物語が進んでいきます。でも、こういうことがあったのかー。という勉強になります。舞台は50年代後半のドイツです。ヒトラーだの、ナチだの、アウシュビッツだの、その手のワードが出てきますが、戦争は終結しているのでシーンとしてはグロイものはありませんが、グロイ話はあります。

戦争経験世代と戦争未経験世代の構図であったり、若者の戦争について(ドイツ人におけるドイツ史)の知識の浅さであったり、そういうモノが皮肉的に表現されている節もあります。

戦争の在り方、と言ってしまったら語弊があるかもしれませんが、どこまでを正当化するのか、というのか、なんというか難しいね。

 

 

 

もう少しあらすじ

50年代のドイツ。若手の検察官のヨハンの元にナチスの親衛隊であった男が刑に服さずに生活をしているという話が入ってくる。この一件をキッカケにヨハンは膨大な資料と、被害者からの証言を頼りに捜査を進めていく。しかし、上司の圧力や思うように進まない捜査に辟易したヨハンは一度はこの件から手を引くことになる。それでも、正義感と周りからの言葉でもう一度検事として闘うことを決意する。

 

 

考えさせられる映画です。印象に残っているシーンとして、若者に「アウシュビッツ」について尋ねるのですが、その若者のリアクションは薄いです。あれほどの虐殺があったにも関わらず、若者はその悲惨な出来事を知らないのです。

分からなくはありません。ユダヤ人をはじめ色んな人を強制収容所に送り不当な扱いをして、殺した人間も少なくありません。そのようなことをしていたなんて忘れたいでしょう。しかし、それと同時に忘れてはならない出来事です。

 

 

 

顔のないヒトラー

皆が皆ヒトラーに成り得るでしょう。最初はヒトラーからの命令で仕方なく人を殺していたのかもしれません。しかし、そんな中で麻痺してしまい、命令されなくても人を殺すようになったのかもしれません。

ヒトラーの命令を背くことで自分が痛い目を見るならば、、、という考えがあったかもしれませんね。

 

今では、ナチスの親衛隊に関する事件に関しては時効がなく、仮に90歳でナチスに関与していたことが明るみになった場合は終身刑に処されます。

 

 

 

まとめ

史実に基づいているので単純に勉強になります。

検察ヨハンの働きがなければ、今でもドイツでは今のような動きにはなってなかったのかもしれません。

この映画を観て、ドイツのことはもちろんですが、同じく敗戦国である日本はどうだったのだろうか。という疑問を解決したくなります。

 

特に不満な点はありません。

それでも★3つなのは、映画の題材的なモノの影響です。個人的には★4つな感じもしますが、まぁいいでしょう。

 

 

 

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鑑賞:2016.09.09