【タイトル】her/世界でひとつの彼女 米2013/日2014
【監督】スパイク・ジョーンズ
【内容】近未来のロサンゼルス。手紙の代筆するライターとして働くセオドアは妻と別れて孤独になっていた。そんな中、新しいOSを購入し、人工知能のサマンサに出会う。魅力的な声、ユーモアさ、自分の好みになっていくOS=サマンサに恋をしてしまう。
【キャッチコピー】人生にときめく、AI 人工知能。声だけの君に出会って、世界が輝いた。
すごく良かった。なんかね、良かった(笑)
映画の感想記事を書くにあたって、上記の【内容】の部分は自分で書くようにしている(面倒な時は、どっからか引用する)んだけど、この映画は自分で書きたくて、でも、書き始めたはいいが、なかなか3~4行を書けなくて苦労した。
いや、自分に文章を書くスキル、映画を要約・縮約するスキルがないからってのもあるんだけど、この映画のあらすじを書くのは難しかった。
映画の内容が薄い訳でもない、かといって濃厚な映画って訳でもないのに、何故か書くのが難しかった。
さて、映画の内容をざっくり言うと
今でいうiPhoneのSiriに恋をする男の話
まぁ昔からロボット(的なもの含む)に恋をする話ってのはたくさんあると思うのですが、この映画は群を抜いてリアルです。
多分、世界の技術が進みSiri(人工知能)というものが普及している今だからこそ、リアルに感じるのだと思います。
うーん。なにを書けばいいのか悩むなぁ。
セオドアは実体のある人間、サマンサは実体のないOS
この2人の恋愛はすんなりとはいきません。
まずはSEXができない。サマンサには実体がないから。
実体がないことに関してサマンサも悩むのです。
周りの人には理解されません。そのことでセオドアはダメージを受けます。
元奥さんがキツイことを言っちゃうんです。
それでもなんだかんだ二人は愛し合っていきます。
互いに嫉妬もします。喧嘩もします。当たり前の恋愛をしています。
ただ、当たり前ではないのは、サマンサがOSであるということ。
そこが切ないというかなんというか。
でも、僕個人としてはそんなに重い映画ではないです。
ハートフルな感じです。
wikipediaにはSF恋愛映画とありますが、そんなにSF感がないので楽に観れます。
以下、印象に残ったシーン
主人公セオドアは作中でシャツを良く着ているのですが、シャツ好きな僕はそこに惹かれました。タイトめなシャツばかりでかっこよかったです。
要所要所でセオドアの過去の回想シーンが流れます。そこにグッときます。
過去の奥さんとの思い出、実体のある彼女、触れることのできる彼女。
セオドアは手紙の代筆ライターなので、手紙を書くシーンが多いのですが、内容が美しいです。きれいな文章です。日本人には書けないですね。
ラストの方で、OSが一時的に故障のようになります。いなくなります。
そのときのセオドアの焦りは、恋愛中のそれと同じようでした。
まぁエンディングは見てのお楽しみなんですけどね。
さすが洋画な終わり方だなと思いました。
映画『her/世界でひとつの彼女』予告編 - YouTube
あと10年したら、Siriもこの映画の中の人工知能くらい賢くなって、人工知能に恋をするのが当たり前になるのかもしれないですね。
僕は恋愛に興味のない数年を送ってますが、サマンサのようにいつでも話せる相手ってのは興味があります。
特に今の若者は、恋愛離れをしてますから、人工知能と恋をする方が向いてるかもしれないっす。
監督のスパイク・ジョーンズは監督としては4作の長編作品をつくっています。
また、ウルフ・オブ・ウォール・ストリートに出演、洋楽のMV作成など
ホアキン・フェニックスはザ・マスター(2012)が有名かと
サマンサ役(声のみです)のスカーレット・ヨハンソンは幸せへのキセキ、アベンジャーズ、ドン・ジョンなど
キャサリン役にキャリー・マリガンがキャスティングされてたみたいですが、スケジュールの関係でルーニー・マーラに変わったようです。
キャリー・マリガンも見たかったなぁ。最近好きな女優さんです。オススメは「17歳の肖像」
最後に、日本語吹き替えでサマンサの声は林原めぐみさんが演じてるのですが、声優に疎い僕でも知ってる、というか好きな声優さんで、サマンサ役にすごくあっていて林原めぐみさん好きには吹き替え版もオススメです!
視聴:2015.06.09