永遠に僕のもの ~とりあえず盗んで、銃でもぶっぱなしておくかって少年がいたのさ~【感想】
【タイトル】永遠に僕のもの
【監督】ルイス・オルテガ
【出演】ロレンソ・フェロ、チノ・ダリン、ダニエル・ファレゴ
【一言あらすじ】美少年がヒャッハァァァ!する話。
どうも、ぎぶそんです。
ここ数日、精神面が良くなくて気分が沈みまくってました。
最近、鑑賞した映画がエンタメ系ではなく、少しダウナー寄りの映画だったからかな?とか思いつつ、先日「恋とニュースのつくり方」「2番目のキス」を観て少し元気になりました。
ラブコメは素晴らしい。主演がチャーミングで良かった。
と、まあ、本記事とは関係のない映画の話はこのへんで切り上げるよ。
今回はアルゼンチンとスペインの伝記犯罪映画「永遠に僕のもの」という映画を鑑賞しました。
第91回アカデミー賞外国語映画賞にスペイン代表で出品されたのですが、ノミネートを逃したらしいです。
とはいえ、出品されるだけでも、かなりの勢いがあったんだろうなと思います。単純に鑑賞後の感想としてはアカデミー賞向けな作品だなと思いましたし、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門での上映もされてますし。
日本語版ポスターはイマイチだったので海外版です。
評価
★★☆☆☆(★2.0):アルゼンチン、スペインだなぁと思った。
僕の映画の評価ってストーリーが面白いかどうかが1番重要で、この映画は面白さ的な部分はあんまりなかったんですよ。ただ、主人公のサイコパスな性格をしっかり表現し、その性格に負けないビジュアルの俳優をキャスティングし、1970年代の異国(ブエノスアイレス)の匂いを充満させて、心地の良い音楽を流すという芸術点の高い映画だなぁという印象。
特に主人公を演じたロレンソ・フェロの風貌は凄かった。
綺麗な髪をして、悪魔のような天使のような顔立ちをしていて、多少の悪さなら許してしまいそうです。殴られて血を流してもイイ!タバコを銜えてもイイ!息をするように吐く嘘もイイ!
ビジュアル全振りなんすよ。
デイン・デハーンやティモシー・シャラメのような系統だと思っています。
あらすじ
1971年のブエノスアイレス、17歳のカルリートスは空き巣を繰り返し、平気で嘘をつく生活を送っていた。そんな中、転校先で知り合ったラモンとその家族に取り入り、大掛かりな窃盗を繰り返すようになる。犯罪者としての才能を発揮するも、犯罪に対するストッパーが壊れているカルリートスのことをラモンらは危惧するが...。
実在した人間を題材にした伝記映画なんですけど、こんな少年が存在していたことにビックリっす。とはいえ、どこの国にも、どの時代にもヤバい少年は存在するもので、まぁ、この映画の主人公はまだまだ想像できる範疇かな、と思います。
犯罪を犯すことが楽しくて、人の命を一瞬で奪い取る行為が楽しくて
でも、犯罪行為を求めている訳でもなさそうです。特別なことではなく、なんとなく感があります。切羽詰って犯罪をしている訳ではない、と言った方が的確かもしれない。
そうなってくると、個人的には感情移入しにくくなって、映画の面白さとしては盛り上がらない。
ビジュアル
上記でも書いたけど、主演のロレンソ・フェロはデイン・デハーンやティモシー・シャラメのような雰囲気があるんですよね。
もう少し古い俳優で言うとリヴァー・フェニックスとかかな。
なんというか、壊れそうな儚さだったり、リヴァーのイメージありきになってしまうけど、割と死という概念が俳優のすぐそばに寄り添っている系俳優。
んで、まぁ、言ってしまうと、僕はこの系統の顔が苦手です(笑)
ものすごく。
そのせいか、あんまり映画にのめり込めなかった。
まぁそもそも、主人公の性格的にも共感できる感じではなかったのも大きいんだけども。
尻すぼみ的な感じになったけど、この辺で。
天使の顔をした連続殺人鬼…実話を基にした映画『永遠に僕のもの』予告編
2021.03.XX