ミッドサマー ~好きなタイプのキ〇ガイ映画!なぜか見る人に幸せを届ける!~【感想】
【タイトル】ミッドサマー 2019米/2020日
【監督】アリ・アスター
【出演】フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー
【一言感想】コミューンって聞くだけで胡散臭さを感じるよね
お久しぶりです。ぎぶそんです。
はじめましての方、はじめまして。
去年の8月以来211日ぶりの記事です。映画記事に関して言えば去年の6月以来266日ぶり。
映画の感想記事の書き方なんて忘れてしまっているけど
元々、上手に書いていた訳じゃないから忘れているぐらいが上手に書けるのではないか?
.....と言うことで書いていきます。
内容が内容なので、ネタバレ多めです。
評価
★★★☆☆(★3.0):ヤベェ映画だったよ....。
まず一言、面白かった。
ヒリヒリ、ソワソワする緊張感がある映画で、好みの方向性のキチガイコメディ映画でした。(超絶褒めてます)
こういう下品な言葉を使うのはどうかと思うけど、正直その言葉が自分の中にある感情を1番近いニュアンスで表現している気がするから使っちゃいます。
とはいえ、最後にするね。
この映画は主人公たちがスウェーデンのとある小さな村に招待され、彼らが理解しがたい文化・風習に触れていく、カルト的なゾクゾク感を味わえる仕上がりです。
カルト集団ってのは、なんでこうゾクゾクするのだろうか。自分が触れたことのない常軌を逸した考えってのは、なんでこうゾクゾクするのだろうか。「一般的」ではないものは怖いですよね。自分の常識の範囲を平気で何度も超えてくる。そして、どうしても、人間の常識の範囲を超えてくるもの→サイコパス(この映画ではこの言葉だけでは足りないけど)なモノに寄るので、この映画はグロいです。そして、コメディ。
ネタバレ多めのあらすじ
主人公ダニー(フローレンス・ピュー)とその彼氏クリスチャン(ジャック・レイナー)ら4人は友人のペレに誘われ90年に一度の「夏至祭」に参加すべく、スウェーデンの僻地にある村を訪れる。その村では独自の文化・風習が根付いており、4人は“普通”とは違う価値観に圧倒されることになる。
色々とグロいシーンはあるんだけど、村に到着した早い段階で、変な空気感があるんですよね。「あ、なんかこの村やばいな」ってなるんですよ。すごく偏見に満ちた言い方をすると僻地にある村なんてものはヤバいんですよね。都会から離れているからか、もしくは人口が少ないからか、変な人や物や思想があるんですよ。それをビンビンに感じます。そして、到着後2日目ぐらいでヤバさが核心に変わります。
村の儀式が始まり、お年を召した女性と男性が崖上から飛び降ります。女性の方は頭からイったので即死だったのですが、男性の方は足から落ちたので即死しないんですよ。儀式失敗かと思ったら、村人がハンマーで頭部を叩き割ることでとどめを刺します。
ちなみに、このシーンが映画内で最初かつ最大のグロシーンだと思います。
日中の屋外なので、明るく、頭部が破裂しているのがはっきりと映し出されています。鮮明だし、監督が優秀で、ヴィジュアル的にも、音声的にも、手の込んだシーンなので、苦手な人は気を付けて。ここを乗り越えたら、そうでもないよ。
そんなこんなで、(第一の?)儀式が終わり、儀式についての説明があるんですけど
村の風習なので、とやかく言うことはできないし、理解はできないですよね~
まぁ、そういう村があるのは良いし、自分が巻き込まれないならエエんやけど、主人公らは巻き込まれてしまっているんですよね。
その他には
・皮を剥がされたんだろうな、と思われるシーン
・背中から解体されて、肺を翼に見立てるシーン
・SEXシーン
などなどがあります。
印象的なシーン
この映画ジャンル分類が難しいんすよね。ホラー映画に分類されていることが多いんだけど、別にホラーしてる訳でもないし、かと言って、サスペンスでもヒューマンでもないし......。
んで、印象的だったシーンを思い返すと、終盤の方のクリスチャンが村の女性たちに強姦させられているシーンと、それを目撃したダニーが嘔吐して、過呼吸になるシーンなんですよね。
クリスチャンのSEXシーンはロマンティックからはかけ離れていて、果てしなくシュールで笑い声が出る感じの笑えるシーンではなく「なんやこれ.....」ってなるシュールさ。
そして、その現場を目撃してしまったダニーがパニック障害の発作を起こしてしまい、それを落ち着かせようとする村人たちにも「なんやこれ.....」ってなるんすよ。
そうなってしまったら、もうグロいシーンがあるシュールコメディかな。って思えてきた。
そして、最後のダニーの笑みも印象的でした。
何か重荷が下りたような、すっきりしたような気持ちを表すようなシーンなのかな。って思います。
まとめ
面白いことは面白いんだけど、グロは繰り返してみるほど好きではないし、シュールな映画も心には残るけど、繰り返すほどでもないので、★は3つで落ち着きました。
映画自体には分かりやすく伏線が多く散りばめられていて、小難しいメタファー要素は少ないと思われるので、頭を使わずに観れます。
フローレンス・ピューとジャック・レイナーがめちゃくちゃ良かったんですよね。
どちらもまだまだ若い演者さんですけど、注目度が高いようで、今から押さえておきたい演者さんです。
ちなみにミッドサマーの原題は「midsommar」です。
「summer」ではないので注意してください。
『ミッドサマー』本国ティザー予告(日本語字幕付き)|2020年2月公開
同じように「〇〇〇〇映画」って評価した「マザー!」って映画があるんですけど、そっちは全然ハマらなかったんですよね。
そういう部分で「ミッドサマー」も避けてたんだけど、鑑賞して良かったよ。
2021.02