パッセンジャー ~男女2人、密室、90年間。何も起きないはずもなく...。~
【タイトル】パッセンジャー 米2016
【監督】モルテン・ティルドゥム
【出演】ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット
【キャッチコピー】乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つーー。
久しぶりに宇宙系の映画を観ました。...この前、スター・ウォーズ観てたやん。すっかり忘れてるやん。
なんで、宇宙ってだけでワクワクしちゃうんだろう。
あとはタイムスリップものもワクワクしちゃいますね。
この作品は第89回アカデミー賞に美術賞と作曲賞の2部門にノミネートされました。
感想・軽いネタバレ
評価
★★★★☆(★4.0):宇宙最高。
最初の10分ぐらいで心を掴まれました。
設定が素晴らしく好き。
5000人が冬眠状態で120年かけて、第2の地球に移住するために宇宙船に乗っている。
そして、到着まで90年というところで冬眠ポッドの故障で目覚めてしまう。
...最高かよ(笑)
とはいえ、★5.0にならなかったのは、もうひと捻りぐらいオリジナリティというか、この映画でしか味わえない何かが欲しかった。よくあるパニック宇宙恋愛モノに落ち着いた感はありますね。
登場人物が少なくてコンパクトに観れます。尺的には長くもなく、短くもなく。
あらすじ
冬眠状態の乗客5000人を乗せた宇宙船が120年の時間をかけて、人類が生活できる見込みのある惑星へ航海を続けていた。冬眠ポッドの故障でジム(クリス・プラット)は目的地まで90年というところで目覚めてしまう。広い宇宙船の中で目覚めたのはジムただ一人。もう一度、冬眠ポッドに入ろうとするも不可能なことが分かったジムは宇宙船の中で孤独な死を迎えるしかないと悟る。
冒頭の部分だけを書いてみました。
結構、ネタバレにならないように書くのが難しかった。これ以上書いてしまうと、ダメな気がするので、この辺で止めておきます。
ちなみにwikipediaには全あらすじが書いてあるので注意してください(笑)
映画を観ていて、ここに書いたあらすじの部分だけで没入してしまいました。クリス・プラットがちょうどいい役者なんですよ。
この映画はパニック映画的な要素を持っています。また、役柄であるジムは宇宙船のクルーでもないし、富裕層という訳でもないです。普通の機械作業員です。
その2つの設定をクリス・プラットの顔とか、若さとか、体つきとかがマッチしていてよかった。
そして、すごく人間的で、この部分が1番好きでした。
また、ヒロインであるジェニファー・ローレンスも良かったです。
以下、ネタバレが加速します。
人間的な弱さ
キャッチコピーは「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つーー。」とありますが、これを読むと、2人同時に目が覚めた感じがしませんか?実はそうではなく、最初にジムが目を覚まして、その1年後にオーロラ(ジェニファー・ローレンス)が目を覚まします。
なぜ、ここに差があるかと言いますと、オーロラの目覚めはジムの仕業なのです。
最初に目覚めたジムは、ありとあらゆる手段を使って、現状を打開しようとします。しかし、どれもこれも上手くいかず、宇宙船の中で自堕落な生活を送っていきます。そんな中、冬眠ポッドの中で眠るオーロラに出会います。一目惚れしてしまったジムは悩みぬいた末にオーロラの冬眠ポッドを解除してしまいます。
これは孤独な環境で1年も過ごしていたら仕方がない行動だと思います。正しい正しくないは別ですが。
そして、目覚めたオーロラと宇宙船の中で2人で過ごしていくことになるのですが、ジムがオーロラのポッドを解除したということが彼女にバレテしまいます。
ここで大きく物語が「転」するんですが、すごく人間的な行動で、僕は結構好きです。
映画の中で人間的な行動をとるキャラクターが好きなんですよね。
人間らしい、設定が好き。
まとめ
ジャンルとしては、パニック×宇宙×ドラマ×恋愛という掛け合わされ方だと思います。
難しい話は特になく、エンタメ映画としてキチンと成立しています。
クリス・プラットは最近、よく映画に出ていますが、やっとハマったな!って印象です。
クリス・プラット出演作品の感想
鑑賞:2018.01.16