【タイトル】タイム・チェイサー 2013年カナダ
【監督・脚本】リッチー・メータ
【主演】ハーレイ・ジョエル・オスメント
【内容】突如、行方不明になった父。残された家族の崩壊が始まる。なんと父親は過去にタイムスリップしたらしい。父の研究を解析し、息子はすべてを「正す」ために父を追ってタイムスリップをする。
観ようかどうか悩んでいるなら観てほしいです。
最高!!とまではいきませんが、タイムトラベル系で少し斬新な作品です。
クリスマスの深夜に観ました。なんとなくクリスマス感を出したかったので、クリスマス関連の映画でも観ようかなって考えたけど、映画ストックの中にクリスマス系映画がなくて、それなら恋愛モノでも観るかとも思ったけど、それもなくて。SFものがいくつかあって、その中からチョイスしたのは「タイム・チェイサー」です。
決め手はハーレイ・ジョエル・オスメントですかね。
「シックス・センス」「A.I.」などで有名な子役でしたが、こんなに大人になってます。
感想・軽いネタバレ
本作はタイトルに「タイム」と付きますが、映画の中にタイムトラベル感はほとんどありません。
タイムトラベルするのはラスト20分ぐらいで、観ている間「タイムトラベルしない系?」とか思ってハラハラしてました(笑)
評価としては、なかなか面白い。
短くまとまっていて、そこも評価を上げますね。
おそらくカナダ映画ですから、低予算なんですよ(失礼、偏見、ごめんなさい)
登場人物も少なく、CGなどは使われていないだろうし、タイムトラベルした際も派手ではなく、タイムトラベルする時代もお金の掛かる年代ではないので、すごく低予算。
しかも、タイムトラベルをする系って、主人公たちがタイムマシンを作るために、あれやこれやと時空やなんかの理論について難しい話をすることが多いのですが、そういう場面も特になし。なので、SFが苦手な人にもオススメ。
人によっては「SFではなくない?」ってなりそうだけど、僕はSFヒューマンドラマとして楽しめました。むしろ映画内の比重としてはヒューマンドラマが重い気がします。
さて、内容を掘り下げていくと
父親が失踪したことによって、なんとなく家族の中で崩壊がはじまります。
母親は父親を失った悲しみで精神的に病んでしまい、その母親を支えるために息子のエロルは少し不自由な生活を送ります。そんな彼を支えてくれたのは幼馴染でもある彼女です。
そんな中、エロルの祖父が父親がタイムスリップした形跡を発見し、それをエロルと共に研究していくのがメインのストーリーになります。しかし、彼女はエロルの研究に不満があります。過去を変えたら現在が変わってしまって、今までのことがなかったことになってしまうのではないか。と不安なのです。
エロルは過去を変えたい気持ちと彼女の気持ちも汲んであげたいという気持ちで板挟みの状態になります。
結局、過去に戻ります。過去に戻ることを決心したキッカケがあるんですけどね。
はい。
良かったところ
タイムマシンに関しては軽いタッチで描かれているところですね。SF苦手な人でもオススメなのは大きい。
また、ヒューマンドラマ要素がしっかりしていて、そういう部分でも楽しめます。ハーレイ・ジョエル・オスメントの表情とヒューマンドラマ要素は相性がいいです。
悪かったところ
父親が過去に戻った理由が少し弱かったのが気になりました。
まぁ分からなくもないですが。
ハーレイ・ジョエル・オスメントはこの映画で10年ぶりの映画出演です。
祖父役のヴィクター・ガーバーは「タイタニック」で設計主任のアンドリュース役の人です。
鑑賞:2015.12.25