ラ・ラ・ランド ~現代のミュージカル映画ってこういうこと~
【タイトル】ラ・ラ・ランド 米2016/日2017
【監督】デミアン・チャゼル
【出演】ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン
【一言あらすじ】カラフルミュージカル映画
明日(2/27)はアカデミー賞発表の日ということで、歴代最多タイ14ノミネート「LA LA LAND」を映画館で鑑賞してきました。
最近、映画を観れていなくて、12月1日に観た「ファンタスティックビースト」ぶりでした(笑)
んで、感想を書く前に言っておきますと、僕はミュージカル映画は苦手です。
感想・軽いネタバレ
評価
★★★☆☆(★3.0):やっぱりミュージカル映画は苦手でした(笑)
もっと言うと、前半★2つ、後半★3~4つ、全体を通して★3.0に落ち着いたって印象です。
アカデミー賞に最多タイ14ノミネートってことで、期待しすぎちゃった気もします。だってあんだけ映画評論家たちがベタ褒めするんだもん。期待しちゃいますよ。
ミュージカル映画をそんなに観たことはないですが、この映画は王道のミュージカル映画だと思います。でも、ミュージカル映画であるだけで、他のジャンルがついてこれていません。恋愛も仕事もドラマもロマンチックもコメディもどれもこれも中途半端で終わっちゃいます。かろうじてオシャレ感が残っていますが、好みが分かれそうです。
もう少しあらすじ
ジャズの店を持つことが夢のジャズピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)と女優を目指してオーディションを受け続けているミア(エマ・ストーン)の2人は互いに惹かれていき恋に落ちるが、夢を追いかけていく中ですれ違いが生まれていく。
ミュージカル映画なので、全体的に音楽が散りばめられています。映画の冒頭からミュージカル感を前面に押し出してきます。映画全体の演出的には少しレトロ感が出ています。セブがジャズピアニストってこともあってか、ジャズの全盛期だった頃の雰囲気を含ませつつ...っていう感じ。でも、映画の舞台は現代ですので、そういう部分での見にくさはない。
評価の部分でも書いたのですが、前半は退屈でした。外れたなぁ。と思っちゃうくらい。
でも、後半は少しずつ面白くなっていき、特に最後の演奏での演出は気に入りました。あれは綺麗で印象的でした。
しかし、それ以外は特にビビっとくる場面はなかったですね。
ただ、映画全体に他の映画のオマージュが隠れているのは感じました。
つまり、この映画はハリウッド向けなんですよ。
ミュージカル映画に対する僕の偏見
僕はミュージカル映画が苦手です。なんというか、ミュージカル映画って、音楽や歌、踊りに逃げてる気がするんですよね。悲しそうな音楽を流せば悲しそうな場面に勝手になっちゃうし、楽しそうに踊れば楽しそうな場面になっちゃうじゃん。
そうじゃなくって、演者一人だけで、喜怒哀楽を表現してほしいのに...。って思う。
ラストのifは
映画のクライマックスに、「もしも」なシーンが流れます。あれは誰にとっての「もしも」なのかが気になります。個人的にはセブの気持ちの表れなんじゃないかなぁ。お店の名前から考えると、まだまだ引きずっているのでは、夢の方向転換をした後に元の夢を追いかけているし、まぁ、それは良いでしょう。その演出が個人的には好きでした。ベタではありますが、ミュージカル臭さもなく、綺麗なシーンでした。
まとめ
ミュージカル映画が苦手だけども、観てみようと思える宣伝の割には、苦手を払拭することはできませんでした。あくまで現代的なミュージカル映画です。
どれもこれも中途半端でして、ジャズって良いなとも思えないし、恋愛にクローズアップしても共感できないし、夢を追いかけることの関してもイマイチ惹きこまれません。
綺麗なシーンがありますが、僕のイメージ的には「ミッドナイト・イン・パリ」のような雰囲気でした。あんまり覚えてないからイメージだけど(笑)
エマ・ストーンのキュートさは十二分に伝わってきます。そこに関しては「マジック・イン・ムーンライト」でも味わえます。どっちかというと「ラ・ラ・ランド」の方が面白い。ライアン・ゴズリングは「ドライヴ」の方がカッコいいです。
さて、少し酷評気味になってしましましたが、個人的には好きではないです。と、言うのも、デミアン・チャゼル監督であるならば「セッション」を観るべきなんですよ。僕の中で「セッション」の方が楽しいし、惹きこまれるし、ジャズってる。
「ラ・ラ・ランド」を観て面白かった人もイマイチだった人も「セッション」を観てほしい。まじで。
音楽が散りばめられてるのは好きですが、「ミュージカル映画」まで行くと苦手です。
僕が好きな音楽たくさんの映画はこちら。
アカデミー賞発表の前に更新したかったので雑な記事になってるかもです。
また後で加筆修正するかも。
鑑賞:2017.02.26