クレイジーハート ~なんとも味のある渋い映画なのだろうか。カントリー音楽好きはぜひ!~
【タイトル】クレイジーハート 米2009/日2010
【監督・脚本】スコット・クーパー
【出演】ジェフ・ブリッジス、マギー・ジレンホール
【一言あらすじ】自堕落な生活をする男が成長する話。
今回の映画は第82回アカデミー賞で、主演男優賞と歌曲賞を受賞した映画であります。賞を受賞したから面白いとは限りませんが一定の面白さがありますよね。
とはいえ、映画を観終わってからアカデミー賞作品と知ったんですけどね。笑
観ていて、楽曲が良いなとは思いました。カントリー調の音楽がほとんどですが、すごく優しい感じで好きです。
映画の中に音楽が溢れてると、良い感じです。
感想・軽いネタバレ
評価
★★★☆☆(★3.0):普通に面白い。
パンチがないのが残念です。演技も申し分ないし、主人公の設定やヒロインの気持ち、風景や作中で流れる楽曲、どれもこれも高い水準だとは思いますが、イマイチパンチがないです。なんかどこかで観たことあるような感じで、先が読めるというかなんというか。
ご都合主義がないのは好印象です。なんでもかんでもが上手くはいきません。
もう少し捻りがあったら、良かったなぁと思います。
もう少しあらすじ
かつては人気のカントリー歌手だったバッド(ジェフ・ブリッジス)は、その日の酒代を稼ぐために、酒場で演奏をして、酒に溺れる、というような自堕落な生活をしていた。音楽の弟子であるトミーは歌手として成功していて、差は広がるばかり。そんなバッドはジャーナリストのジーン(マギー・ジレンホール)と出会うことで、自分の生活を見直すことにする。
バッドが自分を見直すことになったキッカケがちゃんとあるんですが、ここでは書きません。ネタバレが過ぎると思うので。
全体的に味がすごいです。渋いです。演奏シーンはカッコいいです。アメリカンな感じがします。
大人な恋愛、大人な付き合い方
バッドは設定では57歳です。お世辞にも若いとは言えません。ジーンもシングルマザーですので、そんなに若くないんだと思います。その二人の恋愛は若さだけの勢いに任せたものではありません。そういうところは面白かったです。
また、バッドのマネジャー的な人との絡み方も良いです。かつての弟子の前座をしてくれないかという依頼に対して最初は否定的でしたが、大人なので、柔軟に対応していきます。
バッドというキャラは問題を抱えてはいるんですが、嫌いになれないというか、根の良い部分がにじみ出ていて、それが映画を良くしています。
まとめ
この映画ならではの捻りはあんまりないが、映画全体を通して高いレベルで完成されています。
作中に溢れるカントリー音楽は優しい気持ちにさせてくれます。
鑑賞:2016.08.11