ぎぶそんぶろぐ。

映画の感想とか、日常とか。

アイ・オリジンズ ~瞳の神秘、目は口ほどに物を言う~

【タイトル】アイ・オリジンズ             米14/日本未公開

【監督・脚本】マイク・ケイヒル

【出演】マイケル・ピット、ブリット・マーリング

【一言あらすじ】前世っていう概念があるかもしれないという話。

 

 

 

科学要素のある恋愛ものって感じですかね。とは言ってもゴリゴリの恋愛ものって訳でもなく、科学要素も前面に出てこないし、なんというかジャンルを決めるのが難しい映画でした。

日本未公開の映画の中ではボチボチ面白い映画でして、結構惹きこまれる設定ではありました。とは言え、さすが未公開映画と言ったところでしょうか、淡々と進むシーンも多いし、スプラッタなシーンもあったり、イマイチ盛り上がりに欠ける映画であることは否めません。

 

 

 

評価

★★☆☆☆(★2.0):物足りない

 前半部分は恋愛要素が強いです。非科学的なことに興味がないイアン、神秘的なモノを信じるソフィ、2人の出会いや恋愛の流れがメインです。

中盤から後半にかけては科学的な雰囲気を匂わせながら、がっつり科学感はなくて、割と含みのある感じでエンド。

んー。物足りない。恋愛はあっさりとしてるのに、長め。

科学的な話もでてきますが、そこから何も派生しないので、もやもやします。

 

 

 

もう少しあらすじ

瞳の研究をしている青年イアンは、仮装パーティーで女性に恋をする。もう一度会いたいイアンは「11」という数字に導かれてソフィと再会を果たし恋人となり、結婚を目前に控えるが...。数年後、瞳の研究において一つの謎が浮かび上がる。それは、同じ瞳を持つ人間がいるのかもしれない、という謎。真実を確認するためにイアンはインドへ旅立つのであった。

 

 

上記でも書きましたが、前半は恋愛内容、後半は科学要素って感じの映画でありまして。その中に宗教観などが入ってきます。輪廻転生だとか、生まれ変わりだとか、前世の記憶だとかそういうモノがちょいちょい入ってきます。

しかし、どれもこれもあっさりテイストなので、イマイチなんだよなぁ。

個人的にSFは大好きです。この映画もすごく大きな区別をすればSFに成り得る気がしたんですが、そうでもないんですよね。なので、少し残念だったなぁ。

設定はそのままで、クライムサスペンス系に持っていくのもありなんじゃないかな。

 

 

 

これって必要があったの?

映画内で必要性があまり感じれない場面が3つありました。

一つ目は、イアンが目を負傷するシーン。これをキッカケに物語が展開していくのかなぁ。とか思ってたら後遺症もなく、普通に進行していきます。

二つ目は、エレベーターでのシーン。まぁ、これはラストのシーンに繋がるからだけど、もう少し別な物で繋げれば良かったのに。と思いました。映画のテイストと合ってないんじゃないかな。

三つ目は、インドでイアンが出会った牧師です。なんとなく不思議な雰囲気の変わった人間なんですが、特に絡んでくるわけでもなく、なんで存在してたのか。

 

これら3つは僕の理解力が足りてないからなのか知らないけど、微妙なシーンでした。

 

 

 

まとめ

なんというか、全体的に味付けが薄味で勿体なかった。

恋愛×科学っていう設定といい、「瞳」という題材は興味惹かれるのにちょいと勿体なかったかな。

 

全体的に、特に前半の恋愛部分は繊細に丁寧な映像の作りになっていて、綺麗でした。音楽であったり、風景であったり、イアンとソフィの空気感が良かったです。

また、二人の信じているものに壁があるのも現実的で具体的でよかったです。

後半の、少し匂わせてくるサスペンス感もドキドキしました。

 

ただ、その良い感じの部分が盛り上がることなく終わる映画でした。

 

 

 


『アイ・オリジンズ」』【デジタル限定】2015.2.4レンタル配信

 

 

 

鑑賞:2016.07.04