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人生サイコー! ~693回の自慰と533人の子供を持つ大家族の父親~

【タイトル】人生サイコー!     米2014/日本未公開

【監督・脚本】ケン・スコット

【主演】ヴィンス・ヴォーン

【内容】主人公デヴィッドは693回の精子提供をしていて、その精子で533人の「生物学的父親」である。そんな大家族のお話。

 

 

 

いやはや、日本未公開作品は侮れませんな。面白かった。なんで、未公開なのだ。と思っちゃう作品。

ジャンルとしてはヒューマンドラマ(なのか?)に分類されるのかな。題材的には重い話にすることもできるけど、今作はコメディータッチな部分も多く、楽しく観ることができる点でもオススメ。ぶっとんだ設定だけど、決してありえなくはない(はず)。

.....ハートウォーミングなジャンルだ。この言葉がぴったり。いま思いついた。

 

 

 

感想・軽いネタバレ

 

 

 

本作の主人公デヴィッドは冴えない中年男。仕事はちょっと適当。借金もある。恋人には少し愛想を尽かされている。だけど、すごく良い人。にじみ出ます。出てます。

10年前に、とある事情(映画内で明かされます)でお金が必要になったデヴィッドは不妊治療の病院に精子を提供することで報酬としてお金を受け取っていました。その回数なんと693回。オナニーしすぎだよ(2年間での回数ね)。そして、デヴィッドの精子から生まれた子どもが533人。そしてそして、そのうちの142人が「自分の父親に会いたい」ということでデヴィッドの身元を開示してほしいと裁判を起こします。

けど、まぁ、裁判はどうでもいいです。いや、良くないけど、そこに行くまでの過程がすごく良かった。

 

142人のプロフィールがデヴィッドの元に届き、デヴィッドはランダムに1枚を選び、その人に身元を伏せて会いに行きます。

スポーツ選手だったり、薬物依存の人もいたり、色々ありますが、その人たちを陰ながら支えていきます。それは(生物学的)父親としての本能なのかもしれません。

そういう描写にグッときます。

生物学的子供に会っていく中でデヴィッドの中で変化が起こっていきます。その変化の行く果てはどうなるのか?っていう話です。

 

 

 

良かったところ

デヴィッドが子供たちに会っていくところがメインなのですが、それがすごく良かった。心が温まります。

精子を提供してまでもお金を得る必要があった理由も良い人がにじみ出ています。

 

 

悪かったところ

デヴィッドが作中8万ドルの借金をしているんですが、その理由が謎。ギャンブルとかしてる感じではないし、なんでだろう?というのが少し引っかかりました。

 

 

 

 

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ヴィンス・ヴォーンは先日観た「インターンシップ」にも出ています。こちらもオススメです。

 

 

鑑賞:2015.12.09